ゲーム開発者が偉ぶるブログ

ゲーム開発のビジネスやマネジメントについて日々思うことをあれこれ偉ぶって書き綴ったもの。

2016-01-01から1年間の記事一覧

グラフィックデザイナーの罪

ゲーム開発において、プランナーからの指示や要望が非常に抽象的で曖昧なことが多く、アセットを実際に制作したりゲームに実装されてから「あ、なんか思ってたのと違った」「こういう時に困るのでここはこうして欲しい」みたいに修正変更が後から後から加わ…

作家性と巨額の投資の歪み

前回の記事で、作家性に対して巨額の投資を行う時代は終わるといった話を書いた。 なぜか。 それは端的に言えばまともな開発ができていないからだ。作家の実現したいことに比べて開発が全く追いついていない。 だから開発が長引く。 長引くと開発費が嵩んで…

日本国内のAAA開発の終焉

こんな記事を読んだ。 潤沢な費用を投じた長期開発は私もこれで終焉を迎えるように思う。 今はまだリリース後のDLCコンテンツ制作地獄がしばらく余韻を残すだろうけれども。今後は自らのキャパシティに見合った規模のタイトルを手掛け、その結果今よりもタイ…

ノーティドッグの過酷な環境の話

こんな記事を読んだ。 jp.automaton.am やはりという感じだ。 ノーティドッグと言えば、看板タイトルであるアンチャーテッドシリーズではプレイステーション専用タイトルとしてハードウェアスペックを極限まで使い切る変態企業としての評判を耳にする。

ペルソナ5の感想 その2

前回の感想に続き、4つめのパレスをクリアしての追加の感想を書いておく。ネタバレは無い。

ブラック企業や労働時間の話

ここ数年ずっとブラック企業や労働時間の話が絶えない。そこで労働者の視点から理想の職場を考えてみる。

ペルソナ5のプレイ感想と売り上げについて

ペルソナ5をプレイしてようやく最初のパレスを攻略したところになるが、この時点でのファーストインプレッションについて触れておきたいと思う。

プロジェクトの成功ってなんだろう

ゲーム開発においての普遍的な「プロジェクトの成功」ってなんだろうかと改めて思ったので、考えたことを書いてみる。

ゲーム開発者は日本にどれくらいいるのか?

どこかにまとまってそうだが。CESA調べとか。 だが私は知らないのでざっくりと想像してみる。

ペルソナ5の実況禁止について

アトラスの作品の中でもストーリーがプレイ動機に大きく寄与し、ネタバレが致命的な内容になっているタイトルは、ゲーム実況に対して何かしら自粛を求める動きを見せてきた。「キャサリン」で終盤の実況動画の自粛を求めたのが始まりだったように記憶してい…

コンシューマという用語

SNSで面白いやりとりをみかけた。「コンシューマ」という用語の是非についてだ。また、この言葉はもはや死語で使うべきではないという意見があった。

適材適所について

適材適所というのを痛感する時がある。 例えば、前のプロジェクトでは「頼りない」という印象だった人が、新しいプロジェクトで担当箇所が変わり水を得た魚のようになり力を発揮して活躍することがある。

部屋の中の象問題?

こんな記事を読んだ。 http://shogonu.tumblr.com/post/150304664517/人が集まるところには必ず発生する問題それが家の中の象問題家の中に象がいたら誰でも何で象がいる プロジェクトに対してのスタッフの事なかれ主義な面について取り上げられている。 これ…

ゲーム開発の職人はどこへいくのか?

例えばスーパーファミコン(SFC)の時代。プレイステーション(PS1)やプレステ2(PS2)の時代。 この頃は、職人が沢山いた。グラフィックデザイナーであれば、SFCではドッターが。PSではローポリモデラーが。

守りに入ると悪いのか?

ゲーム業界は技術も情勢も目まぐるしく変わるため、変化への対応力が無いと取り残される‥という危機感を抱く人は多いように思う。 なので、業界歴が長くなり新しいことへの挑戦に対して抵抗する人を「守りに入る」と表現して批判する意見をよく見かける。

Uncharted 4 について思うこと

「Uncharted 4」をクリアまで一通りプレイして思ったことを書いてみる。ただ絶賛するだけの声が多いので、逆に気になった部分を主に取り上げた。 ※ほんの少しだけネタバレがあるのでご注意

管理職について

こちらの記事を読んだ。メモしておく。 http://blog.tinect.jp/?p=22097 組織の硬直化も防げるし、大半の平社員にチャンスが巡りやすい印象を与え、上司に気に入られるよう不必要な努力をすることも減ってメリットが多いように思う。 ただ最初に指摘されてい…

任天堂に入るには?

任天堂は日本のゲーム会社の中でも入社するのがとりわけ難しい会社な印象がある。 かつて非常に優秀な知り合い何人かが、中途採用で応募してダメだったという話を聞いてきた。 でも私には何となく理由が分かる。

Ubisoftの開発について

こちらの記事を読んで。 今ならわかる。 Ubisoft本体のシリーズものの大規模プロジェクトは、開発序盤に新技術を検証して投入しつつタイトルのコアとなる新要素を実装すれば、後はアウトソースの管理に追われるだけの仕事と言えるのではと想像する。 アウト…

Donuts社のRMT問題に関して

最近またソシャゲ界での問題が話題になっているが‥ ここで取り上げられているDonuts社のRMT(リアルマネートレード)問題について考えてみる。ちなみに私のRMTに関する知識は浅い上に古いので、今後調べるためのメモ程度のものになる。 さて、気になるのは以…

引き継ぐ、ということ

漫画でも何でもそうだと思うのだが。 例えば藤子不二雄先生がお亡くなりになっても、アニメのドラえもんは続いて子供達が(親子が)楽しみ続ける。 それを産みの親ご本人がどう思うかは分からないが、少なくともビジネスとしてはお客様が喜びお金を生んでいる…

VRは普及するのか?

Oculus社のRiftのお値段から、とても一般家庭に普及するようには感じないのだが、果たして商売として成り立つのだろうか? 結局キラーソフト次第というのはあるとは思う。思うが、一般消費者にとってゲームの周辺機器には1万円さえもハードルが高いと思うの…

成功者の告白

物語形式で想像しやすく、展開が早く面白くてこの2日で通勤時と帰宅時で一気に読んでしまった。 成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 作者: 神田昌典 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/01/27 メディア: 単行本 購入: 24人 クリック: 2…

部下を定時に帰す仕事術の感想1 工数割り出し

この土日に、佐々木常夫さんの著書「部下を定時に帰す仕事術」を読んだ。 部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~ 作者: 佐々木常夫 出版社/メーカー: WAVE出版 発売日: 2009/02/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 7…

プロダクトアウトか、マーケットインか

メモっておく。 ゲーム開発においても、しばしば「自分たちが最高に面白いと思うものを作れば売れる」という考え方と「遊び手が求めているものを作れば売れる」という考え方での議論が行われることがある。 また何かの合間にでも考えてみたい。

ゲーム開発を効率化できないか?

ビジネス系の記事やツイート等でしょっちゅう見かけるのは「日本人はダラダラ長時間働いて能率が悪い」「無駄な会議が多く長い」「定時帰りを義務化したら改善された」「会議を無くしたら改善された」みたいな話だ。 これらはゲーム開発にも当てはまるのか?…

分業について

ゲーム開発は分業体制で行われる。 同人ゲームであっても、絵も音楽もプログラムも分担しないで作るケースは珍しいだろう。 家庭用ゲーム黎明期はプロデューサーやディレクターは存在しなかったかも知れないが、今は必須の役職と言える。 業界全体的に最も細…

色々水平思考というブログが面白い

私は任天堂ファンでもあるが、このブログの管理人に比べればそれはもう随分とライトなファンになってしまうだろう。 引用されていたり紹介されていたりする記事には知らないものが多くあった。 中でも「ほぼ日」のポケモンスナップの開発秘話は強烈だった。 …

起業リスク

起業リスクについて、参考になりそうな記事を貼り付けるエントリーはこちら。 非常に興味深い。何にどれくらいのお金をかけてどれくらい効果があったかが具体的に述べられていて非常にありがたい記事だ。 先日「ゲーム開発者の副業について」という記事内で…