ノウハウの言語化について
何か仕事を与えられた際に、すっと手順を理解して高い品質でこなす人がいる。
それはその人にとって得意とする分野であり、それまでの経験や考え方との親和性が高く、どうすべきか特別に意識する必要がない。感覚でやってのける。
センスが良いと言い換えることもできる。
この場合、ノウハウとして言語化するのが難しく、できない人の気持ちがその人には理解できないケースが多いのではないかと思う。
逆に、同じ失敗を繰り返したり何度も指摘されたり、思うように品質の良いアウトプットができない場合には、ノウハウを言語化して明示的にした上で理屈として理解するという努力のプロセスが必要になってくる。
そしてこれが興味のある分野なら良いが、そうではない場合には苦労する。興味があっても難解な内容なら同じことだろう。
ここはどうしても努力を繰り返して少しずつ習得して行かなければならないだろう。
ショートカットはできないものか考えた時には、その分野の物事の捉え方や考え方、本質といったことに気付き目覚めるという、その人の中でのイノベーションを起こすのが良いとは思うのだが、その具体的なアプローチとしてはノウハウを言語化して得意分野に変わったという人に教えを請うくらいしか思いつかない。
感覚でやってのける人にはカリスマ性の高いタイプが多い印象で、そういう人にお近づきになりたいとかノウハウを聞いてみたいとか思いがちだが、そういう人に聞いても参考になるケースは珍しそうだ。