引き継ぐ、ということ
漫画でも何でもそうだと思うのだが。
例えば藤子不二雄先生がお亡くなりになっても、アニメのドラえもんは続いて子供達が(親子が)楽しみ続ける。
それを産みの親ご本人がどう思うかは分からないが、少なくともビジネスとしてはお客様が喜びお金を生んでいるのであればとても良いことだ。アニメ制作会社に正当な対価が支払われているかは別の問題として。
ゲームもそうだと思っている。
著名なクリエイターによるシリーズものが20周年、30周年となってきているが、そうなるとご本人は50歳前後になってくる。
開発に張り付いてゲームを隅々まで目を光らせて、日々開発スタッフに檄を飛ばす‥というのを求めるには無理がある。
一歩、二歩引いた位置から全体を俯瞰して開発に関わる。代わりに全体を細かく統括する信頼できる片腕を置いて任せる。至極当然のことだ。
逆に言えば、そうやって引き継いで行かなければならないということだ。うまく引き継げずに、育てられずに現場に居続けるということは、その人の衰えとともにコンテンツが終わりを告げるということだ。
だから、著名なクリエイターがどれほど密接に関わっているか興味はさほど湧かない。作品が素晴らしいものになっていたら、その作品を支えているスタッフに関心がある。